お母さんも初めての幼稚園生活
長男、3歳、春。初めての幼稚園生活が始まりました。言葉をしゃべり始めるが遅く、直前の3月までご飯を私がスプーンで食べさせることも多く、オムツもとれていない。奈良で評判の大和高田の保育園から言葉で表現できない分、怒って手が出たりすることもあった。実家から離れた土地、知らない保護者、初めての子供、初めての幼稚園生活。何もかもが心配でした。話題は奈良が保育園のことを考えても登園開始2日。お迎えの時に先生に呼ばれた。「お母さん、ちょっとよろしいですか?」嫌な予感。「今日息子さんがお友達とぶつかって、相手のお子様がたんこぶになってしまって。お友達とお母さんが待っておられますので、一言謝罪していただきたいのですが。」そういう日が来るんだろうなぁと思っていたけど、もう来たのか!突然の出来事に何の言葉も用意していなくて、自分の心拍が音をたてて上がったのがわかった。だけどお友達の保護者は2人兄弟のお母さんで「よくあることだから、大丈夫!」と気さくな方だった。あぁ、こんな親切に思ってくれる人もいるんだぁ、ととても安心した。ケガも大したことないと言ってくださった。それでも小心者の私はとても疲れた。その日の夜、長男が熱を出した。風邪だった。私もうつったのか、頭痛とだるい身体で長男と次男のお世話をする。翌日は長男も私も熱で幼稚園を休んだ。長男は次の日には回復したが、私はそこから1週間ほど熱があったのでその間幼稚園を休んだ。久々の登園。お友達にケガさせてしまったこともあって、そのお友達とお母さんがいたら謝らなきゃ、どんな容姿だったかな?見つけられるかな?すごく緊張する。幼稚園に着くと長男はすごく嬉しそう。先生にも先日はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした、と声を掛けた。先生が「お母さん、ビックリして、そのあとは熱がありながらのお世話、大変でしたね。初めてのお子様で初めての幼稚園生活、緊張しますよね。でも大丈夫ですよ。お母さんすごく頑張ってらっしゃるのがよく伝わってきます。無理しないでリラックスできるといいですね。毎日頑張られてて素晴らしいですよ!」そう言って下さった。私は先生って子供のこと見て下さっているとばかり思っていたので、保護者のことまでちゃんと見て下さってて、そしてしっかり褒めて下さって、うれしくて思わず泣いてしまいました。頑張ってるぞ!と自分では思っていなかったけど、自分も頑張ってたんだなぁと気付かせてもらいました。その先生のお陰で、それからは私もすごく気持ちが楽になり、リラックスして登園できるようになりました。1年後、退職されてその半年後にたまたま道端で再会。その時連絡先を交換し、今では仲のいいお友達になりました。あの時、先生の救いの言葉がなかったら幼稚園生活は気を遣って息苦しくなっていたかもしれません。先生の優しい言葉で子供たちだけでなく、保護者の心も救われること知り、先生との出逢いに感謝だなぁと思いました。