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2025年5月
  • 唾液のパワー!エナメル質修復を助ける

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    唾液は、単に口の中を潤すだけでなく、歯の健康、特にエナメル質の健康を保つ上で非常に重要な役割を果たしています。唾液には、エナメル質の再石灰化を助けるミネラル(カルシウムイオンやリン酸イオンなど)が豊富に含まれています。食事などで口の中が酸性になった後、唾液が酸を中和し、口の中のpHを中性に戻すことで、脱灰を防ぎ、再石灰化が起こりやすい環境を作り出します。この酸を中和する働きを「緩衝作用」といいます。また、唾液は食べカスやプラーク(歯垢)を洗い流す自浄作用も持っています。これにより、虫歯菌のエサとなる糖分や、虫歯菌が作り出す酸が歯の表面に長時間留まるのを防ぎます。唾液の分泌量が少なくなると、これらの働きが低下し、口の中が酸性になりやすくなったり、食べカスが残りやすくなったりするため、虫歯のリスクが高まります。ドライマウス(口腔乾燥症)の方は、虫歯が多発しやすい傾向があります。唾液の分泌を促すことも、エナメル質を守るために大切です。食事の際によく噛むことは、唾液腺を刺激して唾液の分泌を促進します。また、ガムを噛むことも効果的ですが、砂糖入りのガムは逆に虫歯の原因になるため、キシリトール100%のガムを選ぶようにしましょう。水分をこまめに摂ることも、唾液の分泌を助けます。ストレスや特定の薬の副作用によって唾液の分泌が減ることもあります。もしドライマウスの症状がある場合は、歯科医師に相談して適切なケアや治療を受けることをお勧めします。唾液の質と量が、エナメル質の健康、ひいては歯全体の健康に深く関わっていることを意識し、唾液の働きを助ける生活習慣を心がけましょう。