この唇の腫れ受診すべき?目安
唇の腫れがクインケ浮腫かもしれないと思ったとき、「病院に行くべきか、もう少し様子を見るべきか」と迷うことがあるかもしれません。医療機関を受診すべきかどうかを判断するための目安をいくつかご紹介します。まず、腫れ以外の症状があるかどうかです。唇の腫れだけでなく、呼吸が苦しい、喉が締め付けられるような感じがする、声が出しにくい、食べ物や飲み物が飲み込みにくいといった症状を伴う場合は、気道が腫れている可能性があります。これは命に関わる非常に危険な状態であり、迷わず救急車を呼ぶか、緊急で医療機関を受診してください。次に、腫れの程度と変化です。腫れが非常にひどく、見る見るうちに悪化している場合や、日常生活に支障が出ている場合(例えば、口が大きく開けられない、食事ができないなど)は、医療機関を受診することを勧めます。初めてクインケ浮腫の症状が出た場合も、一度医療機関を受診して診断を受けておくことが大切です。原因を特定し、適切な対処法を知っておくことで、次回以降の不安を軽減できます。腫れが比較的軽く、数時間以内に改善傾向が見られる場合や、過去に同じような症状が出たことがあり、その際に医療機関で診断を受けている場合は、自宅で安静にして様子を見ても良いかもしれません。ただし、症状が長引く(3日以上改善が見られないなど)場合や、繰り返し症状が出る場合は、慢性的なクインケ浮腫や他の病気が隠れている可能性も考えられるため、医療機関を受診して詳しい検査や治療方針について相談することをお勧めします。どの科を受診すれば良いか迷うかもしれませんが、まずは皮膚科やアレルギー科を受診するのが一般的です。原因によっては耳鼻咽喉科や内科が適している場合もあります。