クインケ浮腫とは?唇の急な腫れ

突然、唇がぷっくりと腫れあがる、そんな経験はありませんか?痛みやかゆみはあまりないのに、見る見るうちに腫れがひどくなる場合、「クインケ浮腫」かもしれません。クインケ浮腫とは、皮膚の深い部分や粘膜が突然腫れあがる病気で、特にまぶたや唇、舌などの顔周りによく見られます。中でも唇は、腫れが目立ちやすく、食事や会話にも影響が出やすいため、多くの人が症状に気づきやすい部位です。この浮腫は、皮膚の真皮深層、皮下組織、粘膜下組織といった深い部分で血管から血漿成分が漏れ出すことによって起こります。蕁麻疹のようにかゆみを伴う膨疹(みみずばれ)とは異なり、境界が比較的はっきりせず、押しても跡が残りにくい(圧痕を残さない)腫れが特徴です。唇にできた場合、片側だけが腫れることもあれば、上下両方の唇全体が大きく腫れあがることもあります。腫れの程度は様々で、少し厚ぼったくなる程度から、まるで別の人の唇のようにパンパンに腫れあがることもあります。通常、数時間から1日程度で腫れはピークに達し、その後1~3日程度で自然にゆっくりと消えていくことが多いです。多くの場合は唇や顔面だけに限局した症状で済みますが、稀に喉や気道が腫れて呼吸困難を引き起こす場合もあり、注意が必要です。原因は様々ですが、アレルギー性、薬剤性、遺伝性、特発性などがあり、原因によって対処法や治療法が異なります。もし突然の唇の腫れに気づいたら、まずはクインケ浮腫を疑い、冷静に症状を観察することが大切です。特に呼吸が苦しいなどの症状を伴う場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

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