私は子どもの頃からアフタ性口内炎ができやすい体質で、大人になっても季節の変わり目や疲れた時など、年に数回は悩まされてきました。最初は「そのうち治るだろう」と放っておくことも多かったのですが、痛みがひどくて食事がまともに摂れなくなったり、人と話すのがつらくなったりすると、「早く何とかしたい」と切実に思うようになります。特に印象に残っているのは、大切なプレゼンテーションの前日に大きな口内炎ができてしまった時のことです。緊張と睡眠不足が重なったのでしょう。下唇の内側に直径1cm近くのものができ、痛くて原稿を読む練習もままならない状態でした。その時、初めて薬局で口内炎用のパッチを購入して使ってみました。貼るのに少しコツがいりましたが、患部が保護されるだけで、食事や会話の際の痛みが驚くほど軽減されたのです。プレゼンテーション当日は、これを貼っていたおかげで、痛みを気にせず無事に乗り切ることができました。それ以来、我が家の常備薬リストに口内炎パッチは欠かせない存在となりました。別の時には、仕事が立て込んでいて睡眠不足が続いた時期に、立て続けに3つも口内炎ができてしまい、さすがに辛くなって皮膚科を受診しました。医師からは、「疲れと栄養不足ですね。特にビタミンB群を意識してください」とアドバイスを受け、ビタミン剤を処方してもらいました。それまで食事にはあまり気を配っていなかったのですが、医師の言葉をきっかけに、意識してビタミンB群を多く含む食品(納豆や牛乳、ほうれん草など)を摂るようにしました。すぐに劇的な変化があったわけではありませんが、以前より口内炎ができる頻度が減り、できても比較的早く治るようになったように感じています。痛みのピーク時は、本当に食事がつらいですよね。私の場合は、お茶漬けやうどん、ヨーグルトなど、柔らかくて刺激の少ないものを中心に食べています。熱すぎるものは絶対に避けます。また、寝る前に軟膏を塗っておくと、朝起きた時の痛みが少し和らぐ気がしています。完全にゼロにすることは難しいアフタ性口内炎ですが、私自身の経験からは、市販薬を上手に使うこと、そして何より生活習慣を見直すことが、症状の緩和と再発予防に最も効果的だと感じています。
アフタ性口内炎と上手に付き合うための体験談