「痛くて何も食べられない」「話すのもつらい」…アフタ性口内炎ができた時、まず何とかしたいのが、あの激しい痛みです。いますぐ痛みを和らげたい時に試せる応急処置をいくつかご紹介します。最も手軽なのは、口内炎用の貼り薬(パッチ)を使用することです。これは患部を物理的に保護してくれるため、食べ物や歯ブラシが当たる刺激を防ぎ、痛みを軽減する効果が期待できます。また、薬効成分が含まれているタイプであれば、炎症を抑える効果も同時に得られます。貼る際は、患部の水分を軽く拭き取ってから密着させるように貼るのがコツです。塗り薬(軟膏)も即効性のある選択肢です。特にステロイド成分が含まれているタイプは、速やかに炎症を抑え、痛みを軽減する効果が高いと言われています。患部に薄く塗布することで、痛みの緩和に繋がります。塗る際は、清潔な指や綿棒を使用し、食後や就寝前など、しばらく飲食しないタイミングで行うのが効果的です。痛みが広範囲にある場合や、貼り薬や塗り薬が使いにくい場所にある場合は、スプレータイプの薬が便利です。口の中にシュッと吹きかけるだけで、患部に薬効成分が届き、殺菌や抗炎症作用によって痛みを和らげることができます。自宅にあるもので応急処置をするなら、刺激の少ないうがい薬で口をゆすぐのも良いでしょう。口腔内を清潔に保つことで、細菌の増殖を抑え、炎症の悪化を防ぐ効果が期待できます。ただし、アルコール成分の強いものや刺激が強いものは、かえって粘膜を刺激して痛みを増す可能性があるので避けてください。生理食塩水(水100mlに塩0.9g程度)でのうがいも、刺激が少なく行うことができますが、これも痛みがひどい場合は刺激になることがあります。冷たいもので痛みを一時的に和らげることもあります。ただし、直接患部に冷たいものを当てるのではなく、冷たい飲み物を口に含んでゆっくりと口の中を冷やすか、冷たいおかゆやスムージーなど、刺激が少なく冷たい食べ物をゆっくりとる方法が良いでしょう。
アフタ性口内炎の痛みをいますぐ和らげる応急処置