グラグラの歯を抜くことが決まったら、抜歯そのものだけでなく、その後のことも含めていくつか知っておくべきことがあります。まず「費用」についてです。抜歯は、原因によっては保険適用となる場合と、自費診療となる場合があります。例えば、歯周病の進行によってグラグラになった歯の抜歯は、通常保険適用となります。しかし、抜歯後の欠損補綴(入れ歯、ブリッジ、インプラント)に関しては、インプラントや一部のブリッジ、審美的な入れ歯などは自費診療となります。保険適用となる抜歯費用自体は、それほど高額ではありませんが、その後の治療によってはまとまった費用が必要になるため、事前に歯科医師から費用について詳しく説明を受け、全体の治療計画と合わせて把握しておくことが重要です。次に「準備」です。抜歯当日は、予約時間に合わせて来院します。体調を整えておくことが大切です。特に、心臓病や高血圧などの持病がある方や、血液をサラサラにする薬(抗血小板薬や抗凝固薬など)を服用している方は、必ず事前に歯科医師にその旨を伝えてください。これらの薬を服用している場合、抜歯後の出血が止まりにくくなる可能性があるため、内科医と連携して抜歯前に一時的に休薬したり、抜歯方法を工夫したりといった対応が必要になることがあります。問診票には正直に、正確に記入しましょう。抜歯後は、麻酔が効いている間は感覚が鈍くなっているため、唇や頬を噛んでしまうリスクがあります。麻酔が完全に切れるまでは食事を控えるか、注意して摂るようにしましょう。抜歯当日は、激しい運動や飲酒、長時間の入浴は避けるべきなので、抜歯後のスケジュールにも配慮が必要です。何か不安なことや、聞いておきたいことがあれば、抜歯前に遠慮なく歯科医師やスタッフに質問し、疑問を解消しておきましょう。
抜歯が決まったら費用や準備知るべきこと