鏡を見て笑ったとき、歯茎が大きく見えすぎるのが気になるという方はいらっしゃいますか?いわゆる「ガミースマイル」と呼ばれる状態です。このガミースマイルに明確な医学的な定義があるわけではありませんが、一般的には、笑顔になったときに上の歯茎が3ミリメートル以上見える状態を指すことが多いようです。人によっては、歯茎が1センチメートル近く見えてしまうこともあり、見た目にコンプレックスを感じて悩んでいる方も少なくありません。ガミースマイルは、歯と歯茎と唇のバランスによって決まります。理想的な笑顔では、上の前歯が8~10ミリメートル程度見え、歯茎はほとんど見えないか、見えてもわずか1~2ミリメートル程度だと言われています。しかし、ガミースマイルの場合、上の歯が見える割合に対して、歯茎が見える割合が大きくなってしまいます。この状態自体が直接的に健康上の問題を引き起こすわけではありませんが、見た目の印象に大きく関わるため、気にする方が多いのです。例えば、人前で思い切り笑えなかったり、口元を隠してしまったりと、コミュニケーションに消極的になってしまうこともあります。ガミースマイルは、遺伝的な要因や後天的な要因など、様々な原因が複雑に絡み合って生じることがあります。一口にガミースマイルと言っても、その原因によって歯茎の見え方や、それに伴う歯や顎の形も異なります。そのため、改善を目指す際には、まずご自身のガミースマイルの原因が何なのかを正確に把握することが非常に重要になります。原因が分かれば、それに合った適切な治療法を選択することができるからです。